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【愛知】蟹江・須成祭をVRで 26日、観光交流センター開館

ジャンル・エリア : まちおこし | まつり | 乗り物 | 展示 | | 愛知 | 文化  2018年05月25日

VRゴーグルを使って乗船気分が味わえる展示室=蟹江町須成で

VRゴーグルを使って乗船気分が味わえる展示室=蟹江町須成で

 2016年12月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された蟹江町の「須成祭」を紹介する町の観光交流センター「祭人(さいと)」が、26日に同町須成にオープンする。仮想現実(VR)の技術を生かした展示で、実際に祭に参加しているような気分が味わえる。

 須成祭では毎年8月の第1土曜の宵(よい)祭でまきわら船が、翌日曜の朝祭で車楽(だんじり)船が、それぞれ町内の蟹江川に登場する。祭を紹介しながら交流人口を増やし、にぎわいを生み出そうと、町が昨年7月から同川沿いに建設を進めていた。

 鉄筋コンクリートの2階建てで延べ363平方メートル。2階が常設展示室で、入り口付近には祭の様子が描かれた縦2.7メートル、横10メートルの巨大な絵巻の壁画を設置。プロジェクションマッピングで絵の一部が動くような仕掛けが施されている。まきわら船の飾り付けを再現した空間では、受付で借りられるVRゴーグルを着ければ、映像と音声が流れ、祭の船内にいるかのような体験ができる。

観光交流センター「祭人」の外観

観光交流センター「祭人」の外観

 1階はカフェを併設した交流スペースで、町の観光パンフレットなどが手に入る。総事業費は約2億1000万円で、4割は国から補助を受けた。センター長の山田満子さん(51)は「町では初めての大規模な観光施設。若い人からお年寄りまで幅広く楽しめる」と話す。

 26日は午前10時から関係者向けの竣工(しゅんこう)式があり、午後1時から一般向けにオープンする。入館無料で月曜休み。(問)町ふるさと振興課=0567(95)1111

 (大野雄一郎)