ジャンル・エリア : 生き物 | 甲信越 | 自然 2018年05月30日
飯田市上郷黒田の野底山森林公園で、日本固有種モリアオガエルの卵塊が確認された。
モリアオガエルは、水面にせり出した木の枝や葉に登り、卵塊を産みつける。中には200~300個の卵があり、1週間ほどでふ化し、オタマジャクシは水面に落ちる。
モリアオガエルの繁殖地として県の天然記念物に指定されている同園池の平のカエル沼では、22日に卵塊が見つかった。同園八王子神社の池でも28日時点で8個の卵塊が確認されている。
何年も前から同園を訪れている飯田市内の男性(75)は「下に水がある所にちゃんと卵塊を産みつけるのがすごい」と感心。28日は、メスのモリアオガエルも目にしたといい「普段はなかなか見られない。運が良い」とうれしそうに話した。
卵塊は6月中旬ごろまで見られるという。公園管理人の中野悦子さん(57)は「白くて大きい卵塊は珍しいので、多くの人に見に来てもらいたい」と来園を呼び掛けている。
(寺岡葵)