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【富山】思い出詰まった花嫁のれん ひみ鳳の会 5、6日に展示会

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 工芸品 | 文化  2018年06月01日

色鮮やかな花嫁のれんの展示準備をする会員=氷見市比美町で

色鮮やかな花嫁のれんの展示準備をする会員=氷見市比美町で

 氷見市観光協会の女性会員でつくる「ひみ鳳(おおとり)の会」は、県内で募った「花嫁のれん」の展示会を5、6日、同市比美町の茶道館磯波風で開く。

 花嫁のれんは、幕末の頃から呉西地区や石川県に伝わる花嫁道具で、氷見市では「嫁のれん」と呼ぶ。縁起物や実家の家紋が描かれたのれんを嫁ぎ先の仏間に掛け、花嫁がくぐって嫁入りする。

 氷見市を中心に、県内から寄せられた20枚を展示。鮮やかな紫や朱色地に、松竹梅や、オシドリやツル、クジャクなどおめでたい図柄を描いたのれんが並んだ。最も古い1932(昭和7)年ののれんは、紺色地に鳳凰(ほうおう)が染められた。展示品には所有者や制作年、エピソードを記した説明書を添える。

 ひみ鳳の会は2015年から、同市などで集まったのれんを、石川県七尾市で開催の「花嫁のれん展」に出品。出展者にも見てもらいたいと、七尾から戻ってきたのれんを、昨年初めて地元で展示した。

 31日は、会員が展示の準備をした。同会事務局の下村美由紀さん(44)は「出展した人たちからは『当時のことを思い出す』『裕福ではなかったが持たせてくれた』などの声があった。親子の絆を深く感じてほしい」と来場を呼び掛けた。

 午前10時~午後6時(6日は午後5時まで)。入場無料。 (小寺香菜子)