ジャンル・エリア : テーマパーク | 歴史 | 自然 | 花 | 近畿 2018年06月20日
東近江市の市辺地区まちづくり協議会が地元の公園「万葉の森船岡山」に植えた市の花、ムラサキが開花し、直径5ミリほどの白い花がかれんに揺れている。見頃は来月中旬ごろまで。
ムラサキは、この地を訪れた額田王(ぬかたのおおきみ)が668年に詠んだとされる万葉集の相聞歌に登場。絶滅が危ぶまれていることから、協議会が市内の八日市南高校などと協力し、10年ほど前から毎年、苗を植えている。
今年は、会員が種から苗作りをし、先月中旬、30株を園内の万葉植物園に植えた。協議会委員の森島安夫さん(69)は「歴史とともに、ムラサキが漢方薬や染め物などに利用される有用な植物であることも知ってほしい」と話した。
(小原健太)