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【静岡】「半夏生の里」開園 森町住民ら整備、観光客数アップ

ジャンル・エリア : 自然 | | 静岡  2018年07月02日

涼やかなハンゲショウを楽しむ人たち=森町鍛治島で

涼やかなハンゲショウを楽しむ人たち=森町鍛治島で

 森町鍛治島に群生するハンゲショウが見頃を迎え、1日、現地の「半夏生の里」に関係者が集い、開園セレモニーが行われた。

 ハンゲショウは水辺に生息するドクダミ科の多年草。暦の上の半夏生(夏至から11日目)のころに白い小さな花が咲き、葉の一部が白くなる。鍛治島地区は県内で最大規模の自生地として知られる。

 地元の住民有志でつくる「てんぽうの里 半夏生」(浦上正男会長、11人)が多くの人に見てもらおうと、2015年から周辺整備に尽力。ハンゲショウの育成や草刈り、案内看板、木道の整備などに取り組んできた。そのかいあって、多くの観光客が訪れるようになり、昨年の県景観賞田園・農山漁村部門で優秀賞に選ばれた。

 今年もハンゲショウは順調に生育した。静かな山あいにある約30アールの群生地には白と緑のコントラストが鮮やかな美しい風景が広がり、訪れた人たちを和ませている。天候にもよるが、7月下旬ごろまで楽しめるという。

 群生地近くの臨時駐車場で開かれたセレモニーには、地元住民や来賓の太田康雄町長ら約80人が出席。安全祈願祭に続き、浦上会長が「町内外から誘客を図り、交流する中で地域の活性化につなげていきたい」とあいさつした。

(土屋祐二)