ジャンル・エリア : グルメ | 三重 | 乗り物 | 山 2018年07月10日
御在所ロープウエイ(菰野町)が11日にリニューアルオープンする。新型のゴンドラを導入し、御在所岳(1、212メートル)の山上公園駅に展望レストラン「ナチュール」を開く。山麓の湯の山温泉駅には、登山用品店「モンベルルーム御在所店」を新設。8日は地元関係者やマスコミ向けに内覧会が開かれた。
ゴンドラはスイス製の10台を取り入れた。床に横30センチ、縦54センチの展望窓2面を入れ、御在所岳の岩肌や鉄塔を真下に望める。8人乗り。従来のゴンドラを含めると全36両となる。御在所ロープウエイは1959年に開業し、ゴンドラの更新は89年以来で3代目。リニューアルに伴って運賃を値上げする。中学生以上が往復で240円増の2400円、4歳以上小学生以下は120円増の1200円になる。
ナチュールは山上公園駅に隣接し、鉄骨の地上2階建て。延べ床面積は470平方メートル、100席。ガラス張りになっており、伊勢湾を望む絶景が楽しめる。床と天井に県産スギを使い、木のぬくもりを伝える。メニューは30種あり、5月に閉店した山上公園駅のレストラン「アゼリア」から人気のカレーうどんなど10種を引きついだ。ハンバーグやスパゲティ、パンケーキなど洋風メニュー20種を新たに取り入れた。
モンベルルーム御在所店は延べ床面積100平方メートルで400種を扱う。御在所岳やニホンカモシカが描かれたTシャツやクリアボトルのオリジナル商品もそろえた。
本年度、新名神高速道路の菰野インターチェンジや県道高架橋「湯の山かもしか大橋」が開通することからリニューアルした。総事業費は15億円。森豊専務(59)は「山時間をゆっくり過ごしてもらうことをテーマにした。新しい景色が見られるゴンドラに乗り、ナチュールでカフェを楽しんでほしい」と話す。11日午前11時からリニューアル式典が開かれる。
(高島碧)