ジャンル・エリア : 展示 | 芸術 | 近畿 2018年07月20日
長浜市国友町の国友鉄砲の里資料館で19日、市出身の宇宙画家、岩崎賀都彰(かずあき)さん=横浜市=の作品展が始まった。神秘的な宇宙空間や惑星をエアブラシで細密に描いた原画が並ぶ。8月31日まで。
資料館によると、岩崎さんは1935(昭和10)年、旧満州(中国東北部)に生まれ、幼少期に旧浅井町に引き揚げた。14歳の時、父の老眼鏡を使って天体望遠鏡を手作り。宇宙の絵も描いた。
その後は、天体精密画家として活躍。漫画家の故手塚治虫さんからは「スタティック(静的)で瞑想(めいそう)的」と作品を評された。
幼少期から最近までに制作した50点を入れ替えながら展示。自らの天体観測や米航空宇宙局(NASA)のデータに基づいた臨場感たっぷりの作品に、来館者は「写真みたい」などと驚いていた。
国友町出身の鉄砲かじで、日本で初めて反射望遠鏡を製作した国友一貫斎の生誕240年に合わせて企画。18(大正7)年に市内に落下し、国立科学博物館(東京)などが所蔵する隕石(いんせき)のレプリカも展示している。
午前9時~午後5時。高校生以上300円、小中学生150円。(問)資料館=0749(62)1250
(渡辺大地)