ジャンル・エリア : まちおこし | 文化 | 歴史 | 近畿 2018年08月02日
歴史ある中山道愛知川宿を交流の場や情報発信の拠点にしようと、愛荘町が本陣跡に整備していた中山道愛知川宿街道交流館「愛知川ふれあい本陣」が1日、オープンした。構想から7年。関係者は「地元の人をはじめ、多くの人にリピーターになってもらいたい」と話す。
2200平方メートルの敷地に、既存の建物を改修した二棟と、新築一棟の3施設を整備した。
中核となるのは、本陣跡に1926(大正15)年に建設された旧近江銀行愛知川支店の鉄筋コンクリート建物を改修した「情報発信施設」。展示物で愛知川宿の歴史、文化や祭りなどを紹介し、ロビーコンサートも年数回開く。
銀行休業後に建物を地元企業が活用した際、近くに建てられた古民家も改修し、「体験交流・滞在施設」として整備。コミュニケーションの場、サロンとして利用される。来年4月からは宿泊も可能だ。
新築したのは和風喫茶「なごみ・カフェ」(30席)。鉄板ナポリタン、丼物などの食事や、飲み物にトースト、ゆで卵、サラダが付いたモーニングサービスなどが楽しめる。
中庭には、回廊、ベンチでくつろげるテラスやトイレを設置。21台収容の駐車場も備えた。総整備費は4億4800万円。指定管理者の三和サービス(岐阜市)が運営する。
オープン前にあった竣工(しゅんこう)式で、有村国知町長は「観光、情報発信の拠点として愛されることを期待している」と述べた。
開館時間は午前9時~午後6時(体験交流・滞在施設のみ午後9時まで)。定休日は、なごみ・カフェが毎週月曜(祝日の場合は翌日)で、他の2施設は第一月曜。
(問)愛知川ふれあい本陣=0749(42)2165
(前嶋英則)