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【福井】ジオ・イルミネーション

ジャンル・エリア : イルミネーション | テーマパーク | 歴史 | 福井  2018年08月30日

恐竜の壮大な地上絵などが楽しめる「ジオ・イルミネーション」

恐竜の壮大な地上絵などが楽しめる「ジオ・イルミネーション」

壮大に「地球の歴史」演出

 日本有数の化石発掘産地として知られる福井県勝山市に「恐竜」などをテーマにした北陸最大級のイルミネーションがこの夏、誕生した。スキージャム勝山の「ジオ・イルミネーション」で、10月28日までの毎晩開かれる。

 同スキー場がゲレンデ西の約2万6000平方メートルの高原を整備し、60万個を超える発光ダイオード(LED)などを設置。イルミネーションは、地球誕生から恐竜が栄えた中生代までを6つのエリアに分けて紹介する。

 コースは1.7キロで、多くの家族連れとともに入場ゲートを抜けて、進むと球形のドームが現れた。「地球誕生」エリアで、光の粒子が宇宙空間に舞い降りるような演出だ。ミラーボールが銀色の光を放つ樹林の通路を抜けると視界が開け、歓声が上がった。

奥行きのある光の演出は変化に富む

奥行きのある光の演出は変化に富む

 「植物誕生」エリアでは、潮の流れを連想させる青々とした光の流れ、「魚類の時代」エリアでは、池の水面に魚が躍る。さらにシダ植物をイメージした球形の照明の間に両生類のオブジェがうごめくエリアもある。いずれも山の起伏などの地形を利用した奥行きのある演出だ。周囲のファミリーも「うわー、夢の世界に迷い込んだみたいだね」とつぶやく。

 さらに進むと、手前に蓮(はす)のオブジェが柔らかい光を放ち、向こうの斜面にはアンモナイトのような光の化石がきらめく。光の草原を横切る人の影も幻想的だ。「恐竜の時代」エリアでは、巨大な肉食恐竜や草食恐竜の光の地上絵がフィナーレを飾り、展望台から見学できる。大阪市から孫とともに訪れた年配の女性は「壮大なイルミネーションですね。周囲の森の木々も幻想的でよかった」と話していた。

日中はセグウェイ体験もできる=いずれも福井県勝山市で

日中はセグウェイ体験もできる=いずれも福井県勝山市で

 同スキー場では、日中には芝そりなどが楽しめる。大人に人気なのはセグウェイ体験(要予約)。スキーに似た膝を使うようなイメージで操作できる。福井県立恐竜博物館から車で10分と近い。昼は博物館、夜はイルミネーションで、恐竜ざんまいの一日が過ごせそうだ。 (柳沢研二)

 ▼ガイド スキージャム勝山へは、中部縦貫道・勝山ICから約20分。途中、法恩寺山有料道路があり、普通車は通常820円の通行料が必要。ジオ・イルミネーションは9月14日までは午後6時半~10時、9月15日~10月28日は午後5時半~9時。中学生以上1000円、小学生500円、未就学児無料。スキージャム勝山(電)0779(87)6109

(中日新聞夕刊 2018年8月30日掲載)