ジャンル・エリア : 岐阜 | 自然 | 花 2018年08月31日
郡上市高鷲町の「ひるがの湿原植物園」で、シラヒゲソウの花が見ごろを迎え、白い清楚(せいそ)な姿が訪れる人たちを楽しませている。
水の豊富な湿地に自生する多年草。花弁がひげのように細かく切れ込んでいることから、この名が付いた。開発による湿地の消滅で姿を消しつつあり、全国で絶滅が心配されている。
同植物園では出入り口近くの散策路わきで見られるが、直径2センチほどの花は気をつけていないと見落としてしまう。猛暑を耐えた花は湿原の隅で咲き、秋めいた高原の風に揺れている。
(中山道雄)