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【愛知】刀剣に仏像、碧南ゆかりの至宝64点 定家断簡も初公開

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 愛知 | 芸術  2018年09月20日

市内の寺院が所蔵する巨像など、初出品や初公開の貴重な文化財が集められた会場=碧南市藤井達吉現代美術館で

市内の寺院が所蔵する巨像など、初出品や初公開の貴重な文化財が集められた会場=碧南市藤井達吉現代美術館で

 碧南市内にゆかりの指定文化財を集めた企画展「へきなんの文化財」が19日、市藤井達吉現代美術館で始まった。

 市文化財保護条例制定50周年を記念。刀剣や仏像、掛け軸など国、県、市がそれぞれ指定する文化財など64点と、パネル紹介の22点が展示された。確認されたばかりの歌人・藤原定家(1162~1241年)の「明月記」の断簡と、室町時代の絵巻物「てこくま物語」も初公開された。

 国指定の文化財は3点あり、徳川家康が黒田官兵衛に贈ったとされる「短刀朱銘志津光徳(花押)」、鎌倉時代の制作で、徳川家伝来の「刀無銘来国光」が同館初公開。いずれも半世紀ほど前に、市内在住の刀剣鑑定家が収集していた。

 ほかにも、市内の遍照院の「木造三面六臂(ろっぴ)大黒天立像」などが初出品。担当学芸員の豆田誠路さん(41)は、「海が近く、商売を通じて経済力があったことで、貴重な法宝物が多く集まった」と話している。

 10月21日まで、月曜休館。入場料は、大人400円、高大生200円、小中生100円。

 (福沢和義)