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【愛知】被爆ピアノ、名古屋で平和の音 まほろば遊さんと児童ら合唱

ジャンル・エリア : イベント | 愛知 | 芸術  2018年09月26日

児童の前で被爆したピアノの伴奏で歌うまほろば遊さん(左)=名古屋市名東区の貴船小で

児童の前で被爆したピアノの伴奏で歌うまほろば遊さん(左)=名古屋市名東区の貴船小で

 原爆が投下された広島で見つかり、修復された「被爆ピアノ」を使った音楽会が25日、名古屋市名東区の貴船小学校であった。児童らはピアノを奏でたり、合唱したりして平和への思いを確かめた。30日まで、県内各所で同様の会が開かれる。

 被爆ピアノは爆心地から3キロ圏内の民家や小学校で見つかり、広島市安佐南区の調律師矢川光則さん(66)が修復してきた6台。全国を回り、コンサートを開いている。今回は活動に賛同する愛知県内の有志らでつくる実行委員会が企画。昨年のノーベル平和賞記念コンサートでも演奏されたアップライトなど2台が持ち込まれた。

 音楽会では各学年の児童が一人ずつピアノの前に座り、「エリーゼのために」などを演奏。元宝塚歌劇団員のまほろば遊さん(名古屋市熱田区)が、被爆ピアノを題材に自作した楽曲「平和のピアノ」を、全校児童700人と合唱した。

 「鍵盤にこもっているいろんな思いが伝わってくる気がした」と、ピアノを弾いた6年の児童2人も「もっと戦争について考えたいし、『平和のピアノ』をもっと歌って世界が平和になってほしい」と話した。矢川さんは「被爆ピアノだからこそ伝えられる平和の尊さがある。子どもたちが考えるきっかけになれば」と期待を寄せた。

 ◇26日以降で空席がある日程は次の通り 26日午後1時半 碧南市芸術文化ホール(入場料800円)▽27日午後3時 名古屋第2赤十字病院(名古屋市昭和区、入場無料)▽29日午後4時、同6時半 Kyoai小さな芸術の森ホール(一宮市、事前予約が必要で入場無料)