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【三重】祭りに向け、どぶろくおいしく 熊野で仕込み始まる

ジャンル・エリア : まつり | 三重 | 文化 | 神社・仏閣  2018年10月24日

蒸した米を冷ます氏子総代=熊野市育生町尾川で

蒸した米を冷ます氏子総代=熊野市育生町尾川で

 熊野市育生町尾川の大森神社で11月23日に開かれる例大祭「どぶろく祭り」を前に、当日に振る舞われるどぶろくの仕込み作業が22日夜、近くの醸造小屋で始まった。230リットルを造る予定。

 氏子総代の檜作正則さん(62)、西正司さん(62)、市村善之さん(58)が従事。初日は大型の容器の中で酵母や米こうじ、水をかき混ぜ、釜で蒸した地元産のコシヒカリ10キロも冷ましてから入れた。今月下旬まで2日に1回の頻度でこうじや米を加え、祭りまでは毎日、3人が朝、昼、晩と交代で櫂(かい)をかき回す。檜作さんは「今年はひどい暑さが続いたが、ここ数日の冷え込みで良い環境が整った。おいしい酒ができれば」と力を込める。

 祭りは鎌倉時代の創建とされる神社の伝統行事で、祭礼用の神酒としてどぶろく造りが認められている。午前10時から神事が営まれた後、どぶろくが振る舞われる。希望者は器を購入する必要がある。

 (木造康博)