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【長野】松本城で18日に鷹狩りの技披露 諏訪流放鷹術保存会

ジャンル・エリア : イベント | 動物 | | 甲信越  2018年10月30日

11月のイベントをPRする大塚さんとハリスホーク=松本市丸の内の松本城本丸庭園で

11月のイベントをPRする大塚さんとハリスホーク=松本市丸の内の松本城本丸庭園で

 タカを使って狩りをする放鷹(ほうよう)術の技を披露する「国宝松本城と鷹狩り」が11月18日に、松本市丸の内の国宝松本城本丸庭園などで開かれる。

 松本城管理事務所によると、松本城北側には江戸時代、タカを飼育して放鷹術を仕込む鷹匠(たかじょう)を任ぜられた松本藩士が住んでいた。幕府にタカを献上していたとされ、「鷹匠町」の旧町名が残っている。

 11月の催しは市と市教委の主催で、松本藩に鷹匠がいた事実を市民に知ってもらおうと昨年から始め、2回目。

 実演には、織田信長や徳川家康に仕えた鷹匠の技術を受け継ぐ諏訪流放鷹術保存会(東京都青梅市)の鷹匠数人が参加する。古代から鷹狩りに使われたとされるオオタカや、南米原産で人に慣れやすいハリスホークの2種類のタカ数羽を用いる。

 2人の鷹匠の腕から腕に飛び移る「振替(ふりかえ)」や鷹匠の腕から近くの木に飛び移る「渡り」、飛び出したハトをタカに捕らえさせる「飛び流し」などの技を披露する予定。

 同市大手の大手公民館では、鷹匠の歴史を研究している県立大の二本松泰子准教授の講演もある。松本藩の鷹匠だった一族に伝わる古文書に記された飼い方のほか、松本藩主のために読み物として書かれたとみられる鷹匠を主人公とした物語についても解説する。

 28日は、諏訪流放鷹術保存会の大塚紀子宗家らがタカを腕に乗せて松本城本丸庭園を練り歩き、観光客に催しをPRした。松本城管理事務所の担当者は「松本の歴史に親しむ機会になればうれしい」と話した。

 実演は午前10時半~正午、講演は午後1時半~同3時40分。いずれも無料。講演は事前に申し込む。(問)松本城管理事務所=0263(32)2902

 (川添智史)