ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 工芸品 | 芸術 2018年12月21日

吹きガラスと和紙でユニークな作品を作っている小林千紗さん=富山市ガラス美術館で
富山市のガラス造形作家小林千紗さん(30)の個展「したたかなかたち」が20日、市ガラス美術館で始まった。極限まで薄くしたガラスを使ってユニークな形に仕上げた最新作15点を展示している。24日まで。
東京生まれの小林さんは、富山ガラス造形研究所を卒業。富山市で制作活動を続けている。今年6、7月には市ガラス工芸センターとオーストラリア・キャンベラ市の工房との交流事業で6週間、キャンベラ市に滞在。「作品の形がよりダイナミックになり空間を生かすようになった」といい、成果発表の場として個展を開いた。
会場の美術館5階「ギャラリー1」には、吹きガラスの技法で息の入れ方などを工夫して厚さ1ミリ以下のガラスを作り、さまざまな形に成形したパーツを組み合わせた立体作品が並ぶ。ガラスの表面には色とりどりの和紙を貼って装飾してある。各作品は天井からつるすなどして展示方法を工夫し、空間全体で一つの作品として見ることもできるという。
小林さんは「自由な発想でガラスの形を見てほしい。来場者の想像力をかき立てられたら」と話す。
午前11時~午後5時。入場無料。
(山中正義)