ジャンル・エリア : 動物 | 富山 | 展示 | 生き物 2018年12月25日
来年の干支(えと)「亥(い)」にちなんでイノシシを紹介する企画展が富山市内で開催されている。身近なようであまり知らないイノシシ。この機会に知識を深めてみては-。(山中正義)
富山市内で開催
イノシシを5頭飼育している市ファミリーパークでは「魅力いっぱい!イノシシ」と題して、来年2月28日まで特別展示やイノシシ検定など複数のイベントを同時開催している。展示では、富山とイノシシの関係や人との共生など7つのテーマをパネルで説明。運動能力については、イノシシが鼻で持ち上げることができる60キロの重さを砂袋で体感できる仕掛けもある。
園内の12カ所にもパネルを設置し、日本の神話に登場するイノシシや多産・豊穣(ほうじょう)の象徴としての姿などさまざまな視点から紹介する。担当者は「動物園はトラやキリンだけでなく、イノシシのような郷土動物も面白い。新しい発見の機会に」と呼び掛ける。
市科学博物館ではイノシシの成獣(体長1.2メートル)や子ども(同60センチ)、頭骨の剥製など約20点が並ぶ。生態や獣害、豚がイノシシを家畜化した動物であることなどを解説する。
イノシシの手に似ていることから名付けられた「イノデ」など植物の標本や写真、まるで肉の塊のように見える中国産の岩石「猪(いのしし)(豚)肉石」といったユニークな展示品も。
担当者は「イノシシが増えているとはいえ、なかなか見る機会はない。剥製などで姿や形をじっくり観察して」と勧める。来年2月3日まで。
ファミリーパークも科学博物館も年末年始の28日~来年1月4日は休み。