ジャンル・エリア : 展示 | 芸術 | 近畿 2018年12月27日
米原市春照の伊吹薬草の里文化センターで、同市曲谷の切り絵作家、早川鉄兵さん(36)の作品展「伊吹のあかり」が開かれている。初日は切り絵ワークショップも開かれ、52人がイノシシの正月飾りを作った。展示は来年1月14日まで。
3年前から今夏までに制作した30点を出展。幻想的な雰囲気を楽しんでもらおうと、作品の多くは和紙に貼り、裏側から発光ダイオード(LED)の照明で照らした。高さ1.8メートル、幅12メートルにわたって、シカやイノシシ、クマなどの動物が並ぶ大作や、ヤマトタケルの神話をイメージした作品は共に東京での催しで展示。ロンドンのイベントに出品された作品もある。
早川さんは「温かみのある明かりを用い、全体で伊吹山の豊かな自然を表現した」と話す。
ワークショップでは、早川さんがイノシシの親子を描いた縦20センチ、幅12センチの下絵を用意。参加者は、早川さんから「絵の中心から切った方が全体の形が崩れない」などと助言を受けながら、黙々と手を動かし、難しい部分は、早川さんの手を借りて完成を目指した。作品は額などに入れて飾れる。
作品展は入場無料。午前9時~午後5時。29日~1月3日、7日は休館。(問)センター=0749(58)0105
(稲垣遥謹)