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【石川】巻きブリ作り広まって 七尾・大呑ハウス 体験事業始まる

ジャンル・エリア : グルメ | 文化 | 特産 | 石川  2019年01月07日

巻きブリ作りを体験する参加者ら=七尾市花園町で

巻きブリ作りを体験する参加者ら=七尾市花園町で

 富山湾でとれるブリを使った「巻きブリ」を作る今季の体験事業が、七尾市花園町の大呑ハウスで始まった。6日は市内の参加者4人が参加し、地元の食材作りを学んだ。

 巻きブリは、塩漬けにして陰干ししたブリの切り身を、セロハンと新聞紙、わらで包み、わら網で縛って、7カ月ほど軒先につるして作る。体験は、巻きブリの普及に取り組む大呑グリーンツーリズム推進協議会が企画した。

 参加者らは協議会が活動している七尾市南大呑地区で唯一、巻きブリを作っている池岡直樹事務局長に教わりながら作業に取り組んだ。同市東浜町の女性(28)は「初めて作ったけれど、見ている以上に難しかった。食べたことがないので7カ月後に食べるのが楽しみ」と話していた。

 同地区が面している富山湾は、全国有数のブリの漁場。協議会では池岡事務局長を中心に、地元の食材を生かした巻きブリの普及を図る。昨年には、同地区で巻きブリ作りが始まった由来などを記したパンフレットを作製し、体験者に配布している。池岡さんは「体験を通して作り手が増え、巻きブリが軒先に並ぶ風景が地域の風物詩になってほしい」と話す。

 体験は、冬季にブリが入手でき次第行う。持ち帰りが含まれるため、体験料はブリの時価としている。(問)池岡さん090(5683)6916

 (松村真一郎)