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【福井】本格的な工程でちょうちん製作 三国の老舗が体験工房

ジャンル・エリア : まちおこし | 工芸品 | 文化 | 福井  2019年01月11日

オリジナルはんこを使ったちょうちん作り体験をPRする小島さん(右)と三木さん=坂井市三国町北本町4の「三国提灯いとや工房」で

オリジナルはんこを使ったちょうちん作り体験をPRする小島さん(右)と三木さん=坂井市三国町北本町4の「三国提灯いとや工房」で

 坂井市三国町南本町2丁目の老舗「いとや提灯(ちょうちん)店」が、本格的なちょうちん作り体験を始めた。3代目の小島まりやさん(36)が企画し、デザイナー・三木あいさん(40)=越前市=に、絵付け用の県内名所や特産のはんこの製作を依頼。手軽に押せるかわいい福井のスタンプと、職人気分を味わえる本格工程が、女性客を中心に人気を集めている。

 同店は2017年3月、店近くにカフェ併設で絵付け体験ができる「三国提灯 いとや工房」をオープン。客からの「もっと本格的にやりたい」との声を受け、骨組み作りや和紙の貼り付けなど一連の工程も組み込んだ企画を昨年12月から始めた。客の中には絵付け作業が苦手な人も多く、はんこも用意。「提灯で福井を旅しよう!」をキャッチフレーズに32種類をそろえた。

 周辺のまち歩きマップを手掛けたこともある三木さんは「版画っぽいタッチでレトロ感を出し、かわいらしくデフォルメしてデザインした」と話す。工房には、北前船や三国祭の山車、大本山永平寺、満開のサクラに囲まれた丸岡城、越前漆器など、大小のはんこがずらり。スタンプ台も100色近くが用意されている。配色や組み合わせは無限大。三木さんも「自分の作品ながら、こうやって並べてもらうと壮観。ワクワクします」と興奮を隠せない様子だ。

 小島さんも「10年前にこの業界に入った時から、ちょうちん作り体験をするのが夢だった」と破顔。「いろんな方にちょうちん作りを楽しんでもらい、三国の思い出を家に持ち帰ってほしい。そして、また福井にきていただけたら、うれしい」と話した。

 体験できるのは、午前11時~午後4時(水曜定休)で、原則として要予約。ちょうちんは直径15センチ、高さ26センチの筒状の「小田原型」。発光ダイオード(LED)ミニライト付で、税込み1個3500円。完成まで2時間程度。4人以上で団体割引もある。(問)いとや提灯店=0776(81)3574

 (北原愛)