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【富山】鍋食べ比べ、黒部で対決 イノシシ/名水ポーク

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 富山 | 特産  2019年01月16日

イノシシ鍋を作る杉田晋一さん(右)と小沢泰史さん=黒部市宮沢の狩猟屋で

イノシシ鍋を作る杉田晋一さん(右)と小沢泰史さん=黒部市宮沢の狩猟屋で

19日、各200食振る舞う

 黒部市地域おこし協力隊員の杉田晋一さん(34)と小沢泰史さん(31)は、19日にジビエぎょうざ家(同市中新)で開く移住者と市民の交流イベントで、イノシシ鍋と黒部名水ポーク鍋の食べ比べを企画する。15日、ジビエ(野生鳥獣肉)の食肉処理をしている一般社団法人「狩猟屋」(同市宮沢)でイノシシ鍋を作り、イベント関係者らと試食した。(松本芳孝)

 2人は今年のえとがイノシシであること、2月に市内に新川地区獣肉生産組合の食肉処理施設ができることを合わせ、ジビエの浸透を図るとともに、黒部の自然の恵みを移住者、市民が感じられるよう鍋対決を考えたという。

 試食に使われたのは今月上旬、狩猟屋代表理事、村井悟史さん(40)が市内で捕獲、食肉処理した体重80~90キロの三歳程度の雄のバラ肉。2人は、みそをベースに市内産野菜を使って豚汁仕立てにした。

 村井さんによると、イノシシ肉をおいしくするこつは鍋の温度を70度に保つこと。臭みが出ず、軟らかく仕上がる。2人は野菜を煮た後、鍋の温度を測りながら下げ、慎重に調理した。試食した関係者は「臭みがない」「脂が甘い」と味に合格点を付けた。

 イベントではイノシシ肉を杉田さん、名水ポークを小沢さんがそれぞれ推す。杉田さんは「イノシシの野生のうま味を引き出す」、小沢さんは「黒部の名水で育ったポークの味を知ってもらう」と話した。村井さんは「硬い、臭いというジビエのマイナスイメージを取りはらう機会になれば」と期待した。

 イベントは市内への移住者でつくる「黒部のとびら」と協力隊が主催し、午前11時にスタートする。鍋はそれぞれ200人分を準備。簡単なアンケートに答えると無料で食べられる。