ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 2019年01月17日
飛騨地域の特産品や観光名所をもとにしたオリジナルキャラクターのイラスト展「ねこんぼとゆかいな仲間たち」が、高山市花里町6のサンアート高山で開かれている。作者は、同市西之一色町のプリン店「ノアドココ」を経営する今田P画伯(本名・今田政樹)さん(53)。大柄な体格とは裏腹に、小さくかわいらしいキャラクターを描き「見る人がほんわかした気持ちになってほしい」とほほ笑む。
くりっとした目や手足が付いたリンゴやトウモロコシ、トウガラシは、今にも動きだしそう。合掌家屋や飛騨国分寺の大イチョウをもとにしたキャラクターもあり、会場にはポストカードに印刷された35種類が並ぶ。
今田さんがイラストを描き始めたのは5年前。タブレット端末を買ったことがきっかけだった。絵を描くアプリで、水彩画のような柔らかなタッチのキャラクターをこれまでに50種類近く制作した。
最初に描いたのは、プリン店のマスコットにもなっている「ねこんぼ」。今田さんが生まれ育った奥飛騨温泉郷では「ねこんぼ」はネコヤナギを指すという。
その響きから「なんとなくキャラクターをイメージしていて、それを絵にした」。黄色い体のネコの頭からはピョンとネコヤナギが生え、顔の赤いしま模様は地元の温泉の湯けむりを表現している。
2人の娘を持つ父親でもある今田さん。キャラクターたちは、小さな子どもが好みそうなユーモアとかわいらしさを備えている。「将来は、ねこんぼを主人公にいろんなキャラクターが登場する絵本を作りたい」と夢を語った。
展示は2月7日までの午前11時~午後6時。不定休。会場で、市内のぬいぐるみ作家が手づくりした大小2種類のねこんぼのキーホルダーを販売している。大は1000円、小は850円。
(戎野文菜)