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【富山】「少女のミイラ」表情も 県民会館 古代アンデス文明展

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 文化 | 歴史  2019年01月28日

表情まで読み取れる「少女のミイラ」=県民会館美術館で

表情まで読み取れる「少女のミイラ」=県民会館美術館で

 古代アンデス文明の謎を明らかにする「古代アンデス文明展」が県民会館美術館で開かれている。2月17日まで。同文明は、16世紀にインカ帝国が滅びるまで南米大陸で約1万5000年にわたって、時代ごとに多様な文化を生んだ。シカンやナスカなど代表的な文化のほか、日本ではほとんど紹介されてこなかったティワナクやワリ文化など9つの時代を取り上げ、土器や織物、黄金の仮面やミイラなど貴重な資料約200点を展示する。

 文字を持たないアンデス文明で人々はどのように情報を記録したのか、なぜミイラは作られたのかなど、10の疑問に答える展示になっている。ミイラは3体が展示され、日本初公開の「少女のミイラ」は表情まで読み取れる。青山裕子学芸員は「アンデス文明の歴史を一挙に見られる一方、個別の文化も感じられる。地球の裏側の文明で、二度と見られないかもしれない展示。ぜひ見てほしい」と話した。 (柘原由紀)