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【福井】お座敷遊び、気軽に体験を あわらの芸妓母娘が企画

ジャンル・エリア : イベント | サブカルチャー | 福井  2019年02月06日

「お座敷文化の楽しさをたくさんの人に伝えたい」と意気込むまどかさん(左)とひさ乃さん=あわら市伝統芸能館で

「お座敷文化の楽しさをたくさんの人に伝えたい」と意気込むまどかさん(左)とひさ乃さん=あわら市伝統芸能館で

 2020年の東京五輪や23年の北陸新幹線敦賀開業など誘客の好機を見据え、あわら温泉(あわら市)の母娘芸妓(げいぎ)・まどかさんとひさ乃さんが、お座敷文化の体験キャンペーンを展開する。季節ごとに開催していく計画で、第一弾は10日に市伝統芸能館で開く。「お座敷遊びの楽しさ、あわらの芸妓を広く発信したい」と張り切っている。

 2人は芦原温泉芸妓協同組合に所属し、旅館での宴会やイベントで舞や三味線を披露する傍ら、観光客や地元住民を対象にした体験教室「まどか塾」を開催。16年夏には「お座敷文化の発信拠点」と位置付けて温泉街に飲食店を開くなどファンを増やしつつある。

 北陸新幹線金沢開業から間もなく4年。誘客効果は薄れ、市内の観光客数も開業以前の水準に落ち着いた。「このままだとビッグウエーブを逃す」とのもどかしさから、2人で体験キャンペーンを企画した。「芸妓は温泉街に足を向けてもらうきっかけになる」

 舞や三味線を披露し、ゲームなどのお座敷遊びをして記念撮影するほか、客の反応を見ながら舞の由来について話したり、踊りを体験してもらったりと臨機応変に内容を変えていく。あでやかな着物姿や三味線の音色、洗練された舞は外国人観光客にも人気だ。体験はこれまでも単発で行ってきたが、定期開催にして一層の浸透を目指す。

 芸事はもちろん、軽妙な話術も2人の持ち味。「大阪出身のまどかのお座敷はとにかく笑わせる。『お座敷遊び=お色気』と連想する方が多いが、楽しんで元気になってもらうことが第一」とまどかさん。ひさ乃さんも「敷居が高いと思わず、気軽に楽しんでいただきたい」と話す。

 10日は、誘客に向けた連携を強化する狙いで地元の旅館や行政、旅行業者らも対象に、午後1~2時と同3~4時に開催。お茶付きで、税込み前売り2500円、当日2800円。(問)まどかさん=090(2373)7673

 (北原愛)