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【滋賀】4月にびわ湖クラシック祭 沼尻芸術監督「今年も質の高いものを」

ジャンル・エリア : まつり | イベント | 近畿  2019年02月22日

音楽祭「近江の春」をPRする山中館長(左)と沼尻芸術監督=大津市打出浜のびわ湖ホールで

音楽祭「近江の春」をPRする山中館長(左)と沼尻芸術監督=大津市打出浜のびわ湖ホールで

 大津市打出浜のびわ湖ホールを主会場に、4月27~28日に開かれる「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」(中日新聞社後援)のプログラムの発表が20日、びわ湖ホールであり、同音楽祭をプロデュースする沼尻竜典芸術監督らが記者会見した。

 ホールを運営するびわ湖芸術文化財団と県の主催。低料金で優れた音楽を気軽に楽しめ、ホール内外で有料32公演、無料30公演以上を開催。国内外で活躍する交響楽団や演奏家らが出演する。一昨年まで開催していたフランス発祥の音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」に替えて、昨年から独自の音楽祭として始めた。沼尻芸術監督は「1年目はたくさんのお客さまに来てもらい、内容も充実していたとの評価をもらった。今年も、質の高いものにしたい」と自信を見せた。

 昨年、夕闇に湖畔でかがり火をたいて行ったオペラは、今回は「かがり火コンサート」として開催。モーツァルト作曲の「レクイエム」を、ドイツ人のマティアス・ユングさんの指揮で、連日演奏する。また、同ホールでは例年、秋にオペラを公演しているが、今秋は大ホールを改修しているため、音楽祭の中で開催。プーランクの歌劇「声」を、京都市交響楽団とソプラノ歌手砂川涼子さんが、ともに舞台に上がる演奏会形式で送る。

 今年のテーマ「神よ、平和を与えたまえ」はヴェルディの歌劇「運命の力」のアリアで、ソプラノ歌手の中村恵理さんが開会コンサートで歌い上げる。その他、いずれも海外の難関コンクールで1位を取ったチェリストのユリアン・シュテッケルさんと、ピアノ三重奏「葵トリオ」も登場。地元高校生らによるマーチング演奏や「0歳児からのコンサート」などもある。4月7日から県内各地で関連イベントが始まり、本公演前日の同26日には遊覧船での湖上公演を行う。

 山中隆館長は「音楽を通じて一人でも多くの人が、幸せな時間を過ごしてほしい」と話した。

 チケットは24日発売で500~2500円。(問)びわ湖ホールチケットセンター=077(523)7136

 (堀尾法道)