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【岐阜】「光秀兵糧丸」懐に忍ばせて 「麒麟がくる」放送へ大正村浪漫亭発売

ジャンル・エリア : 岐阜 | 歴史 | 特産  2019年03月05日

光秀兵糧丸を手にする中村さん=恵那市明智町の大正村浪漫亭で

光秀兵糧丸を手にする中村さん=恵那市明智町の大正村浪漫亭で

 恵那市明智町の飲食物販施設「大正村浪漫亭」は、戦国時代の携帯保存食を再現した菓子「光秀兵糧丸(ひょうろうがん)」を発売した。戦国武将明智光秀が主人公の2020年NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送を前に、土産として売り込む。

 兵糧丸は穀物の粉などでできた丸薬(がんやく)状で、武士や忍者が携帯して栄養補給のために食べていたとされる。明智町に光秀の出生地との言い伝えがあることから浪漫亭は光秀関連商品の開発を進めており、戦国時代の雰囲気を感じてもらおうと新商品として作った。

 兵糧丸の材料、製法は家ごとに異なるとされる。光秀兵糧丸はインターネット上で公開されている歴史愛好家らのレシピを参考に、県産米粉と小麦粉、国産ハチミツ、砂糖、水に、きな粉かすりごまを混ぜて練り、直径3センチほどに丸めて焼いた。

 地元の農事組合法人おんさい工房に製造を依頼して試作を重ね、水分を多めにして食べやすいように工夫した。保存期間は1カ月。施設の運営を担当する市観光交流課の中村みはるさんは「山城など光秀ゆかりの史跡を見に行く際は荷物に忍ばせ、武士たちが食べていたのを想像して」と呼び掛けている。

 きな粉味とゴマ味の2種類が入って4個入り432円。(問)浪漫亭=0573(55)0057

 (吉岡雅幸)