ジャンル・エリア : 展示 | 芸術 | 近畿 2019年04月16日
愛荘町歴史文化博物館で、仏像彫刻の美しさを楽しめる春季特別展「悠久の仏像彫刻」(中日新聞社後援)が開かれている。5月26日まで。
博物館では8年ぶりの展示となる重要文化財の「木造聖観音立像」や「木造地蔵菩薩(ぼさつ)立像」をはじめ、平安から江戸期までの仏像と、大阪市の仏師向吉悠睦さんの作品全19点を展示。仏像そのものの造形美を楽しんでもらおうと、詳しい説明パネルは掲示していない。
1986年以降に造られた向吉さんの作品を同じ会場に展示することで、時代ごとの仏像の特徴を見比べ、もともと極彩色だった仏像が色あせてしまうほどの時間の長さも感じてもらう。
向吉さんの作品はすべて撮影可。向吉さん作の高さ2.7メートルの「木造聖観音立像」と2.9メートルの「木造十一面観音立像」の2体はガラスケースに入っておらず、掘った跡や光背の作りを360度どこからでも見られる。
愛荘町目加田の主婦は「今の時代にこれだけの作品を作れる人がいるなんて」と見入っていた。
午前10時~午後5時(入館は同4時半)。高校生以上300円、小中学生150円。月、火曜休館だが祝日は開館。5月3~6日は無料で入館できる。(問)同博物館=0749(37)4500
(稲垣遥謹)