ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 工芸品 2019年04月16日

福寿文勇助塗飾棚などの名品が並ぶ会場=高岡市美術館で
高岡市美術館は、市の伝統工芸を紹介する企画展「コレクションにみる 高岡の金工・漆芸」を開いている。明治時代-現代の金工と漆芸の名品約30点を展示。6月9日まで。観覧無料。
金工では、明治時代の増山長三郎(生没不詳)の「羅漢図金銀象嵌(ぞうがん)大飾皿」や人間国宝の金森映井智(えいいち)さん(1908~2001年)の「象嵌鋳銅(ちゅうどう)花瓶」、大沢光民さん(77)の「鋳(い)ぐるみ鋳銅花器」を紹介している。
漆芸では、2代石井勇助(1843~97年)の「福寿文(ふくじゅもん)勇助塗飾棚」と、飾棚の図案「内務省勧商局(かんしょうきょく)製品画図掛 印 図案」(初公開)をはじめ、青貝塗や蒔絵(まきえ)などの逸品が並ぶ。
同美術館の宝田陽子学芸員は「高岡の金工と漆芸の過去と現代の名品を見比べてみてほしい」と話す。金工や漆芸を学ぶ市内の児童生徒の学習に役立つように解説を充実させた。
開館時間は午前9時半~午後5時。月曜休館。10連休中の4月29日と5月6日は開館する。 (武田寛史)