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【静岡】函南カルボナーラどうぞ 地場産の乳製品使用

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 静岡  2019年05月06日

「おざくなーら」を見せる山本治さん=函南町大土肥で

「おざくなーら」を見せる山本治さん=函南町大土肥で

 酪農が地場産業の函南町に、新たなご当地グルメ「函南カルボナーラ」が誕生した。町内の飲食店が地元食材を使った独自のメニューを展開し、函南の魅力を町内外にアピールしていく。

 函南カルボナーラは、函南町が道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」(塚本)を活用した観光振興策の一環で企画。町の地場産品を利用することが条件で、乳製品などが使える代表的なパスタで、広く展開しやすいことからカルボナーラを選んだ。

 町が町内の飲食店に協力を呼び掛け、3月2、3の両日に道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」で開いた「かんなみブランドフードフェスタ」でお披露目した。4店舗が100食ずつ販売したところ、全て完売する上々の立ち上がりを見せた。

 現在8軒がメニューを提供する。「レストランKiya」(大土肥)のパスタは、ざく切りした根菜をしょうゆベースで煮込んだ郷土料理「おざく」を使った「おざくなーら」。温泉卵を絡めた平麺のフェットチーネに、おざくを入れた丹那牛乳のスープを付けて食べるつけ麺タイプで、思わずホッとする味わいだ。

 店長兼シェフの山本治さん(43)は「乳製品としょうゆは相性が良いので、おざくを入れて和パスタにすることで他との差別化を図りました。食べやすくてもたれにくいので、最後までおいしく食べられますよ」と紹介。「丹那牛乳を使ったうちの新しい名物メニューになれば」と語る。

函南カルボナーラをPRする職員=函南町役場で

函南カルボナーラをPRする職員=函南町役場で

 道の駅内の「グリーングリルキセツ」が作る「青春とまぼなーら」は地元産のトマトを使っている。観光施設「酪農王国オラッチェ」(丹那)の「丹那ハコブタカルボナーラ」は、丹那生クリームや丹那牛乳、ゴーダーチーズを使った濃厚なソースにうま味たっぷりのハコ豚のソーセージを絡めた。温泉施設「湯~トピアかんなみ」(柏谷)は「カルボナーラバケット」を扱っている。

 函南町は協力店舗を募集しており、のぼりやエプロンといったPRグッズを貸し出している。今後は町内外のイベントに出店していく予定という。町産業振興課の担当者は「地元内外に函南の魅力を広め、観光誘客につなげたい」と話す。

(佐久間博康)