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【静岡】珍種 アミダコの卵 西区・ウォットで展示

ジャンル・エリア : 展示 | 水族館 | 生き物 | 静岡  2019年05月08日

生きたアミダコの受精卵について説明する大竹純也さん=浜松市西区のウォットで

生きたアミダコの受精卵について説明する大竹純也さん=浜松市西区のウォットで

 温暖な外洋に生息する珍しいタコ「アミダコ」が伊豆諸島・三宅島沖で捕獲され、浜松市西区舞阪町弁天島の浜名湖体験学習施設ウォットで展示されている。県内では2018年2月に沼津沖で34年ぶりに撮影されて以来。同施設によると、生きたままの卵を展示しているのは国内で唯一という。

 アミダコは4月23日に、小川漁協(焼津市)のサバ漁船が捕まえた。成体のメスで、体長約70センチ、体重約2.5キロ。施設のバックヤードに移して3日目に死んでしまったが、1000個余りの受精卵を体内に持っており、回収に成功した。

 施設では、標本処理をしたメスの成体を展示。ごま粒大の受精卵は顕微鏡を通してリアルタイム映像で見ることができ、目や足が確認できる。飼育員の大竹純也さん(29)によると、国内の水族館では弱って打ち上げられた個体を標本にした例はあるが、飼育された例はほぼない。「生体が謎に包まれているので、どこまで育てられるのか分からない。ダイオウイカよりも珍しい」と話す。

(飯田樹与)