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【石川】千里浜 夏の風物詩守る 浜茶屋復活「くらげ」開店

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | | 石川  2019年05月20日

武内寿さんが開店した浜茶屋「くらげ」=宝達志水町の今浜海岸で

武内寿さんが開店した浜茶屋「くらげ」=宝達志水町の今浜海岸で

 宝達志水町から羽咋市まで続く千里浜なぎさドライブウェイで、昨季で閉店した同町今浜口近くの浜茶屋を、地元の武内寿さん(42)が受け継ぎ「くらげ」として復活させた。居並ぶ浜茶屋は夏の風物詩だが、近年軒数が減少。高校時代にアルバイトをした思い出の店だという武内さんは「ここが閉店すると残り1軒になり寂しいと思っていた。2軒で盛り上げていきたい」と意気込む。(林修史)

 武内さんは、十数年勤めた事務職を退職後、4年ほど、友人の飲食店を手伝ったりしていた。浜茶屋の閉店を聞いたときは、別の会社への転職が決まっていたが、にぎわいを守りたいと浜茶屋を受け継ぐことを決意。「ふわふわして生きてきた自分を表す」と、くらげと名付け、先月20日に開店した。

 机などを新調し、内装を塗り直したが、メニューは基本的には以前の店を引き継いだ。おすすめの焼きはまぐりや白貝、イカのほか、カレーうどんやラーメンを用意する。今後は、コーヒーの勉強をし、地元の人が一服できる場にもしたい考えだ。

 友人らとの酒の席で「千里浜があるのに、何もしないのか」と話していたという武内さん。「自分で言っていた以上は、自分がやらなきゃと思った。今年は以前の店を踏襲し、来年は自分の色を出したい」と話した。