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【三重】水族館の主役きらり 伊勢シーパラでツメナシカワウソ催し

ジャンル・エリア : イベント | 三重 | 動物 | 水族館 | 生き物  2019年06月03日

育ての親の小野田さんと手をつなぐツメナシカワウソのきらり=伊勢市二見町江の「伊勢シーパラダイス」で

 伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」で、5月29日の世界カワウソの日「World Otter Day」にちなんで、国内初の人工保育で育てた、同館の人気者のツメナシカワウソ「きらり」(雄、2歳)が登場する特別イベントが9日まで開かれている。

 世界カワウソの日は、野生下で絶滅の危機にあるカワウソの現状や生態などを知ってもらおうと、保存活動に取り組む「国際カワウソ保護(生存)基金」(英国)が制定。毎年5月の最終水曜日に世界各地の動物園や水族館で保全に関する啓発活動やイベントが行われている。

 同館では9日までの期間中、午後0時40分ごろから、きらりが飼育員とともに飼育舎の外を散歩するほか、「World Otter Day」の看板に手をかけるきらりと写真撮影ができる。

 同館はコツメカワウソとツメナシカワウソの2種6頭を飼育し、繁殖にも取り組んでいる。国内の3カ所で7頭しか飼育されていないツメナシカワウソの繁殖を国内で初めて成功させて以来、3回の繁殖を成功させている。

 きらりを自宅で育てた飼育員、小野田忍さん(43)は「かわいいきらりを見に来てもらい、野生のカワウソが絶滅の危機にあることを知ってもらう一つのきっかけになればうれしい」と話した。

 (足達優人)