ジャンル・エリア : 三重 | 動物 | 展示 | 水族館 | 生き物 2019年06月10日
カエル、イモリの習性から、翌日の天気予報を行うイベントが鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽3)で開かれている。6年ぶりの復活で、同館では「来館者も自分の目で観察し、予報を考えてほしい」と話している。8月末まで。
湿度に敏感な両生類の生態を生かしたイベントで、外気に触れる通路に「天気予報水槽」と題した2つの水槽を設置。ニホンアマガエル10匹、アカハライモリ10匹をそれぞれ飼育し、担当者が観察して予報。カエルは目を開けていたり、木に登るなど活発に動いたりすれば雨、活動が低下していれば晴れ。イモリは水中にいれば晴れ、上陸していれば雨。その割合によって曇りも予測できるという。
飼育員の予報は、測定時の気温や湿度、気象庁の予報、実際の天気などと共にボードに書き込まれ、当たったかどうかが確認できる。5日に行った予報では、カエルが活発だったため雨、イモリは水中にいたので晴れと正反対となり、6日の結果は晴れだった。梅雨入りした7日に行った予報はカエルが雨、イモリは曇りで、結果は晴れ。雨が続く梅雨の期間は、的中率が上がるという。
イベントは2006~13年に開催し、観察の楽しさなどから人気を集めた。飼育研究部の田中侑弥さん(26)は「遊びの要素が強く、外れることもあるが、どのような生態が予報に結び付くのか考えてほしい」と話している。
予報は毎日、午前と夕方の2回実施。(問)鳥羽水族館=0599(25)2555
(西山和宏)