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【長野】サクランボ狩り、飯伊で楽しんで 食べ比べ人気

ジャンル・エリア : グルメ | 果物 | 特産 | 甲信越  2019年06月10日

すずなりに実るサクランボの食べ比べを楽しむ家族連れ=豊丘村神稲の「丘の上さくらんぼ園」で

すずなりに実るサクランボの食べ比べを楽しむ家族連れ=豊丘村神稲の「丘の上さくらんぼ園」で

 飯田下伊那地域で、毎年県内外からの観光客でにぎわうサクランボ狩りがシーズンを迎えた。今年は天候の影響で、農園によって成育状況がまちまちで、関係者らは「事前に確認を」と呼び掛けている。

 5日のオープン後初の週末を迎えた豊丘村神稲の「丘の上さくらんぼ園」には8日、中京圏などから15組が訪れ、すずなりに実った甘いサクランボの食べ比べを楽しんだ。

 同園では20アールのハウス内に、紅さやかや佐藤錦など11種類のサクランボが約65本植えられている。園主の原昌紀さん(36)によると、今年は昨年より生育が遅いものの例年並みに着果。暑い日が続いた5月下旬以降は一気に生育が進み糖度が増したという。

 浜松市の息子家族と訪れた名古屋市南区の女性(57)は「初めて来たが、実がいっぱいで堪能できた。佐藤錦がおいしかった」と笑顔を見せた。

 5年前に脱サラし、さまざまな品種のサクランボを食べ比べて研究した原さんは「味には自信がある」と胸を張る。4月の予約開始と同時に申し込みが殺到し「今シーズンの予約はすでにいっぱい」とうれしい悲鳴をあげる。

土、日はネットで予約を 松川町観光案内所

 町内のサクランボ狩りを受け付けている松川町観光案内所みらいは、今年から土、日曜の受け入れをインターネットでの完全予約制とし、15日から開始する。

 23軒ある町内の農園では、受粉期の4月下旬に冷え込んだ影響で結実が少なく、収穫予定量を例年の4~5割ほどと見込む。生育も例年より1週間以上遅れており、今シーズンの受け入れ開始を1日遅らせるなどの対応に追われた。

 信州松川くだもの観光協会さくらんぼ部会長の宮下荘一さん(70)は「今までにない不作」と懸念しつつも「品質は全く問題なく、シーズン後半になれば熟度も上がる。一生懸命手入れしておいしいサクランボを提供し、なんとか乗り切っていきたい」と意気込んだ。

 シーズンは今月下旬ごろまで。土、日曜は予約サイト(http://matsukan-yoyaku.net)のみで、希望日の1週間前の午後3時から申し込み可。平日は予約不要だが、受け入れ可能日を町観光案内所のツイッターか電話で確認する。(問)町観光案内所みらい=0265(36)6320

 (寺岡葵)