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【愛知】インド×モーニング…笑顔の味 名古屋・港区のカレー店

ジャンル・エリア : グルメ | 愛知  2019年06月19日

モーニングで客にコーヒーのおかわりをつぐ、店長のアローラさん(右)=名古屋市港区で

モーニングで客にコーヒーのおかわりをつぐ、店長のアローラさん(右)=名古屋市港区で

 名古屋市港区七番町のインドカレー店が、東海地方の喫茶店でおなじみのモーニングサービスを提供している。地元住民の要望を受けて始め、カレーは出ないがインドの飲み物「チャイ」を朝から味わえる。「インド×モーニング」という珍しい組み合わせだが、店員の人柄も相まって、地元で好評だ。

 ららぽーと名古屋みなとアクルス近くの住宅街にある、インドカレー店「デリーパレス」。店内にはほのかに香辛料の香りが漂い、壁にはインド映画のポスター。メニューにはインドカレーにナン、タンドリーチキンが並ぶ。典型的なインドカレー店だ。

 「おまたせしました」。外国なまりのある日本語とともに、インド出身の店長アローラ・プリカムさん(44)が近づいてくる。手にしているのはカレー…ではなく、コーヒーとトースト、サラダ、ゆで卵のセットだ。1人前で400円。インド風の店内とモーニングに、何ともいえないギャップを感じる。

 なぜ、インドカレー店なのにモーニングなのか。実はインドにも、モーニングがあるんじゃないか。そう尋ねたが「インドにモーニングはないよ。日本のモーニングには驚いた」とのこと。ますます疑問が募る。首をかしげていると、アローラさんが話し始めた。

「デリーパレス」のモーニングメニュー。インドの飲み物「チャイ」(右上)も選べる=名古屋市港区で

「デリーパレス」のモーニングメニュー。インドの飲み物「チャイ」(右上)も選べる=名古屋市港区で

 同店は2017年10月、元は喫茶店だった空き店舗を利用して開店した。営業は昼と夜のみで、朝はやらない。すると開店直後、客から要望があった。「ここにあった喫茶店のモーニングに通っていた。なくなってさみしいし、ほかの店は遠い。この店でもやって」

 客が求めているのならばとモーニングを始めると、地元住民が集まるようになり、やがて住民のたまり場になった、というわけだ。

 今月1日朝は10人近い客が、店のテーブルの半分以上を埋めた。みな常連だといい、インド料理店でのモーニングにはすっかりなじんでいる。70代の女性=熱田区=は「昼近くになると、カレーの仕込みで良い匂いがしてくるんだ」と笑う。男性客(76)=港区=は「常連以外には珍しいのだろう、よく通行人が店の窓から中をのぞいていく」と話す。

 客同士の会話にアローラさんも加わる。「飲み物はチャイも選べる」とアローラさんが言うと、客の1人が「チャイをチョイちょうだい」と冗談を言い、皆が笑う。客から出身地を尋ねられたアローラさんが「(店がある)七番町」と冗談を返すと、また笑う。店内は香辛料の匂いだけでなく、和気あいあいとした雰囲気にも包まれていた。

 (白名正和)

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