ジャンル・エリア : 特産 | 福井 | 野菜 2019年06月25日
福井市木田地区の伝統野菜「木田ちそ」の収穫が本格化している。24日も、爽やかな香りが漂う中、生産農家でつくる「木田ちそ出荷組合」の代表、加藤秀次さん(72)と妻の信子さん(70)が鎌で一つ一つ刈り取った。
栽培は明治時代半ばから始まったとされ、現在の生産農家は6戸。肉厚の葉と強い香りが特徴で、今年は6月に雨が適度に降って生育は順調という。
この日は、同市木田2の畑で午前5時から作業を始め、180キロを収穫。加藤さんは「梅干し用はもちろんジュースにするのもお薦め。煮たシソを取り出さずに、一晩置くとさらに香りを楽しめる」と話していた。
木田ちそと、それを使った「木田ちそサイダー」は、県内のハーツ各店やJA福井市の農産物直売所「喜(き)ね舎(や)愛菜館」で扱う。収穫は7月上旬まで続く。
(山口育江)