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【福井】万葉の美浜に思いはせて 歴史文化館で令和速報展

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 福井  2019年06月27日

美浜での塩作りを伝える製塩土器片=美浜町歴史文化館で

美浜での塩作りを伝える製塩土器片=美浜町歴史文化館で

 美浜町歴史文化館で、新元号「令和」の出典となった万葉集にちなんだ地元出土品を集めた速報展が開かれている。7月7日まで。

 展示しているのは、町内の遺跡で出土した、万葉集が編まれた7世紀後半から8世紀の遺物など約50点。

 当時は塩の生産が盛んで、塩作りに関わる道具を多く並べた。興道寺遺跡から出土した製塩土器片は塩を煮詰める器で、完成した焼き塩は、万葉集に収められている山上憶良の貧窮問答歌に見られる「堅塩」にあたると考えられるという。

 栄華な建物が並んで青と丹(に)色(赤土色)で美しい奈良の都の光景を意味するともいわれる枕ことば「あおによし」にちなんだ出土品も。花の文様をあしらい、奈良に負けない華やかさを誇った興道寺廃寺の軒瓦を展示した。

 学芸員の松葉竜司さんは「万葉の時代の美浜に思いをはせてほしい」と来場を呼び掛けている。大人100円、小中学生50円。休館は月曜。

 (高野正憲)