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【三重】棚田でハス咲き始め 津・白山、住民が植える

ジャンル・エリア : 三重 | 自然 |   2019年06月28日

棚田に咲くハスの花=津市白山町二俣で

棚田に咲くハスの花=津市白山町二俣で

 津市白山町二俣で、棚田6800平方メートルに植えられたハスの花が咲き始めた。休耕田を利用し、地元住民が大切に育ててきた花。自治会長の中森勝さん(76)は「多くの人に見てもらいたい」と呼び掛ける。

 棚田はJR名松線家城駅(同市白山町南家城)から南西に2キロほどの二俣集落センター近くにある。過疎と高齢化が進む地域に人を呼び込もうと、地元自治会が一昨年から休耕田にハスを植え始めた。白やピンク、黄色など4種類のハスがあり、地元住民でつくる美化推進委員会が中心となって水の管理や草刈りなどに一年間取り組んできた。

 今年は栽培面積を1500平方メートル増やし、観賞しやすいようにあぜ道に遊歩道や階段を整備した。より間近で花を見られるよう、ハスの間に板を渡して橋も造った。棚田全体を見渡せる場所の広場にベンチを設置するなどし、さまざまな角度からハスを観賞できるよう工夫されている。

観賞用の橋を設け、花をより近くで見られるよう工夫した=津市白山町二俣で

観賞用の橋を設け、花をより近くで見られるよう工夫した=津市白山町二俣で

 中森さんは「昨年は、ハスを見ようと周囲を山に囲まれた二俣地区に多くの人が足を運んでくれた。こんなところもあるんだと来てもらえたら、静まり返った地区も活気づく」と期待する。美化推進委員会の若林伸宏会長(75)も「7月前半にかけて開花のピークを迎える。8月のお盆前までは咲き続けるので、長く楽しめる」と話す。

 ハスの花は明け方から開き始め、昼ごろには閉じるので、午前中の早い時間帯が見頃という。

 (斉藤和音)