ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 愛知 | 歴史 2019年07月01日
名古屋、東京など各地で教室を持つ日本刺しゅう作家、草乃しずかさん(75)=東京=の個展「煌(きらめ)く絹糸の旋律」が、名古屋・栄の松坂屋美術館で開かれている。15日まで。
多彩な技法を凝らして着物や帯、額装などに刺しゅうした約200点を展示。布地に刺しゅうで仏像をあしらった繍仏(しゅうぶつ)に始まり、服飾文化、さらにアートへと進化した日本刺しゅうの変遷を、4、5年をかけて創作した数々の作品で紹介している。
マリー・アントワネット、楊貴妃、紫式部ら歴史に残る女性たちに着せてみたいと一針一針に思いを込めた華やかな振り袖や、「菊花菱」「七宝藤」など約110種の日本の伝統模様を日本刺しゅうの技法を駆使してアレンジした作品なども並ぶ。
草乃さんは「日本刺しゅうの素晴らしさを知っていただくために、できる限りの創造力と努力をもって表現した」と話していた。4日と10日には、草乃さんによる作品解説と講習会もある。入館料は一般1000円、高校・大学生800円で、中学生以下無料。