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【愛知】三河大島に夏が来た! 台風被害から復旧、海開き

ジャンル・エリア : イベント | 愛知 | | 温泉  2019年07月02日

海開きに合わせて東浜で営まれた平穏祈願祭=蒲郡市の三河大島で

海開きに合わせて東浜で営まれた平穏祈願祭=蒲郡市の三河大島で

 昨年相次いだ台風で海水浴場の砂が流失するなど、被害が大きかった蒲郡市の三河大島が1日、海開きを迎えた。島の北側へ流された砂を戻す復旧工事はすでに完了。海の家の再建が進む中で平穏祈願祭が営まれ、関係者がシーズン中の無災害・無事故を祈った。

 昨年の台風21号と24号で大量の砂がえぐり取られた東浜の海水浴場。この日までに市が委託した業者が重機を使って作業し、海の家の付近まで砂がなだらかに盛られていた。波打ち際に露出した無数のがれきも、可能な限り掘り起こして撤去したという。

 渡船客を迎える玄関口である東浜の渡船場は、押し流された砂が堆積して浮き桟橋を設置できない状態だったが、現在は船が着けられるようになった。

 台風で大破した警備本部は、やや山側に位置をずらして再建した。市が投じた予算は、砂浜の復旧と合わせて約2000万円。

台風で流失した砂を戻す工事が完了した東浜。左手前では海の家「ビバ」の再建が進む=蒲郡市の三河大島で

台風で流失した砂を戻す工事が完了した東浜。左手前では海の家「ビバ」の再建が進む=蒲郡市の三河大島で

 旧国鉄の保養所だった建物は、テラス部分が高波に浸食されて壊れたため解体し、跡地に海の家「ビバ」の新しい建屋と桟敷席の設営が急ピッチで進められている。海開きには間に合わなかったが、7月中旬のオープンを目指している。

 東浜であった祈願祭には、大島を所有する三谷町財産区や観光協会の関係者らが出席した。来賓の稲葉正吉市長は「昔のような砂浜を再現できたかなと思う。ヤドカリやモガニが歩いている自然豊かな大島を、子どもたちに楽しんでほしい」とあいさつした。

 8月末まで、竹島近くの渡船場から定期船が平日は4便、土日祝日や夏休みの繁忙期は8~9便が運航される。往復1200円(小学生は600円)。

海水浴シーズンの平穏を祈願する関係者=蒲郡市西浦町で

海水浴シーズンの平穏を祈願する関係者=蒲郡市西浦町で

◆西浦でも安全祈願

 蒲郡市の西浦温泉海水浴場でも1日、海開きがあった。パームビーチと呼ばれる美しい砂浜が売りで、7、8月中は「西浦温泉夏祭り」と題して各種の催しも開かれる。

 式典に出席した井沢勝明副市長は、名鉄線を利用して西浦などに宿泊する観光客への補助事業を昨年から始めたことに触れ、「今後も観光振興を進めていきたい」とあいさつした。

 21日に宝探しなどがある「パームビーチフェスタ」、27日と8月3日に観光地引き網(要予約)、8月4日と18日に花火と縁日、8月8~11日には盆踊りがある。(問)西浦観光協会=0533(57)2195

 (木下大資)