ジャンル・エリア : 福井 | 自然 | 花 2019年07月03日
半夏生(今年は7月2日)の時季になると、葉が白く変わるハンゲショウが、高浜町中津海の山裾約10アールに白いじゅうたんを広げている。
県内での群生は珍しく、県域絶滅危惧2類に分類。同所の里山づくりグループ「蝓蜊(ゆり)の里くらぶ」が6年前、休耕田にはびこっていたササを除草したところ、代わりに山裾から進出し、ササと同じくシカが好まないのでどんどん増えた。
同くらぶ代表の山中義和さん(67)は「ドクダミ科なので匂いが強く、最初は刈っていた」というが、観光客が訪れるようになり、逆に丹精して育て始めた。白い葉は10日頃まで楽しめる。山中さんは「美しい里山の風景を楽しみに来てほしい」と話している。
(山谷柾裕)