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【滋賀】西陣織で仏像、細やかに 長浜で作品展

ジャンル・エリア : 展示 | 芸術 | 近畿  2019年07月11日

西陣織で立体美を再現した作品=長浜市大島町で

西陣織で立体美を再現した作品=長浜市大島町で

 京都・西陣織の伝統的な織物技術で国宝や重要文化財の仏像を立体的に再現した「織成像(しょくせいぞう)」の作品展「織りなす祈りの美 糸のみほとけ展」が10日、長浜市大島町の長浜文化芸術会館で始まった。入場無料で14日まで。

 会場には、聖林寺(奈良)の十一面観音菩薩(ぼさつ)立像や、広隆寺(京都)の弥勒菩薩(みろくぼさつ)半跏像、興福寺(奈良)の阿修羅(あしゅら)像などを細密に表現した16点を展示。金や銀、黒など、さまざまな色の糸を組み合わせ、きらびやかに織り上げた作品が来場者の目を引いている。

 「西陣美術織 忘れない東北 日本巡礼展」実行委の主催。実行委メンバーで京都企画会議(京都市)の織部忠三郎さんは「西陣織の精緻さを味わってほしい」と呼び掛ける。織部さんによると、「観音の里」と称されるほど仏教文化財が豊富な長浜での開催を皮切りに、他地域でも同様の作品展を開催していく。

 会場では、東日本大震災の被災地の復興を願って活動するダウン症の書家金沢翔子さんの作品展を同時開催。今年5月に岩手県陸前高田市で開かれた「鎮魂の『ねがい桜』ギネス認定・奉納式」の写真報告展もある。

 (相馬敬)