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【富山】石動山ユリと努力 花開く 氷見の庭園 細心の管理 6年目で初

ジャンル・エリア : テーマパーク | 富山 |   2019年07月18日

花を咲かせている「石動山ユリ」=氷見市稲積で

花を咲かせている「石動山ユリ」=氷見市稲積で

 希少なヤマユリ「石動山ユリ」の花が、氷見市稲積の西洋風庭園「氷見あいやまガーデン」で初めて咲いた。かつて同市と石川県境の石動山に自生していたが、イノシシ被害や乱獲でほとんど見られなくなっていた。(小寺香菜子)

 石動山ユリは、白色の花に茶色の斑点と甘い香りが特徴。かつて修験者が新潟北部から持ち帰り、石動山に移植したのが始まりと言われている。

 あいやまガーデンは、2014年に同市長坂の農家から球根を譲り受けて育て始めた。しかし、ネズミやモグラに球根を食い荒らされたり、つぼみを付けなかったりして花が咲かなかった。今年は肥料や温度管理など細心の管理をすることで20株ほどが育った。

 17日現在、3株の花が咲き、7株につぼみがついている。ガーデンマスターの深沢広治さんは「やっと花が咲いた。来年から球根を増やしていきたい」と話す。花は27日ごろまで楽しめそう。

 ガーデンでは8月中旬ごろまで、観賞用のユリも咲いている。入園料は高校生以上800円、65歳以上700円、小中学生400円。