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【三重・滋賀】“修行”に耐え「免許皆伝」 忍者の里 三重県伊賀市、滋賀県甲賀市

ジャンル・エリア : テーマパーク | 三重 | 近畿  2019年08月15日

忍者実演ショーでは、刀やひもを使った忍者同士の戦いなどを見せてくれる=三重県伊賀市の伊賀流忍者博物館で

忍者実演ショーでは、刀やひもを使った忍者同士の戦いなどを見せてくれる=三重県伊賀市の伊賀流忍者博物館で

 「NINJA始めました」。最近は訪日外国人を呼び込もうと、忍者との関わりが薄い地域も施設を造っている。しかし、見るなら本場ではないか。伊賀と甲賀を訪ねることにした。

 三重県伊賀市の小高い丘の上に伊賀流忍者博物館はある。からくりが施された忍者屋敷や忍者関連の資料に加え、忍者の実演ショーが見られる施設だ。

 まず、家族連れらに交じり、屋敷見学に参加してみた。案内してくれるのは忍者とくノ一。部屋を隔てる4枚の引き戸のうち、1枚がくるりと半回転する「どんでん返し」になっていたり、床の一部を手で押すと床板が1枚開き、中から脇差しを取り出せたりと仕掛け満載だ。

 ショーでは、忍者が手裏剣を正確に投げたり、吹き矢で風船を割ったりするたびに、満員の観客から歓声が上がる。忍者とくノ一が刀や盾、ひもや鎖がまなどの武器をそれぞれ持って戦う様子はかなり迫力があり、思わずのめり込んでしまうほど。ただ、忍者が最後にやられるときはこっけいな表情を作ってみせ、笑わせるのも忘れない。

 観客席には外国人客の姿も多かった。館長補佐の幸田知春さん(38)が教えてくれた。最近はアニメ「忍者ハットリくん」が東南アジアで放送され、タイやインドネシア、台湾、中国などの客が増えているという。

水ぐもに乗って、池を渡る子ども=滋賀県甲賀市の甲賀の里忍術村で

水ぐもに乗って、池を渡る子ども=滋賀県甲賀市の甲賀の里忍術村で

 滋賀県甲賀市には甲賀の里忍術村がある。スタッフの北沢晃さん(38)は「うちの特徴は体験できることです」と話す。

 私が訪れたときは、幼稚園児から小学生まで6人が、忍者の格好をして「忍者道場」に参加していた。石垣の石と石との間に、足先を入れながら上る「石垣登りの術」や、橋のように渡された丸太の上を歩く「一本渡りの術」などに果敢に挑戦。メインは「水ぐもの術」で、浮輪の真ん中に足を載せる板を張った水ぐもを2つ使い、落ちないように池を渡る“修行”だ。子どもたちは緊張した面持ちで挑戦し、成功した子もいればぬれてしまった子もいたが、最後に「免許皆伝」の巻物をもらうと皆、笑顔を見せていた。

 伊賀と甲賀への旅を終えた帰りの電車の中で、ふと思った。知名度や人気があるのは伊賀だが、もし「忍者ハットリくん」で設定が逆、つまりハットリくんが甲賀忍者で、ライバルのケムマキが伊賀忍者だったら、今どちらの人気が高いだろうか。甲賀のような気がする。アニメの力はすごいから。 (金森篤史)

 ▼ガイド 伊賀へはJR関西線で伊賀上野駅まで行き、同じホームを使う伊賀鉄道で上野市駅へ。駅前に忍者関連の食事メニューや内装、買い物が楽しめるニカク食堂がある。伊賀流忍者博物館へは徒歩10分。(電)0595(23)0311。甲賀の里忍術村へはJR草津線で甲賀駅下車。無料送迎バスで5分程度。(電)0748(88)5000

(中日新聞夕刊 2019年8月15日掲載)

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