ジャンル・エリア : 果物 | 特産 | 近畿 2019年08月22日
彦根市特産の「彦根梨」が出荷シーズン本番を迎えた。21日、同市石寺町の農産物直売所「美浜館」では、彦根梨生産組合の林沼隆組合長(75)らが初めてトップセールスを実施し、買い物客に魅力をPRした。
彦根梨は町内19戸の農家が10.4ヘクタールの果樹園で栽培したナシのうち、糖度や熟度の基準を満たしたもの。樹状で完熟させてから収穫するため、甘みが強いのが特徴だ。
今年は、6月に天候不順が続いたものの、その後は日照時間に恵まれ、平年並みの生育となった。9月下旬までに35万個の収穫を見込む。林沼組合長は「日照と豊富な地下水のおかげで糖度の高いおいしいナシができた」と太鼓判を押した。
この日、直売所ではみずみずしく上品な甘みが特徴の品種「幸水」900袋を販売。林沼組合長とJA東びわこの大脇利博理事長、大久保貴市長が旬の彦根梨をアピールし、ジェラートやカレーなどの加工品も紹介した。
同市日夏町から孫(7つ)と買いに来た男性(62)は「他のナシよりもジューシーで甘くておいしい。食べるのが楽しみ」と話した。
幸水は9月中旬まで、1袋4~6個入り700円で販売。9月上旬からはほどよい酸味と風味が特徴の「豊水」や大玉で甘い「あきづき」を順次、販売する。美浜館などJA東びわこの4つの直売所などで買える。
(稲垣遥謹)