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【富山】伝統と音楽の“共演” 井波彫刻のエレキギター

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 工芸品 | 芸術  2019年08月22日

 

 

 ギュイーンと、音を出せれば気分は爽快、暑さも吹き飛ぶに違いない。井波彫刻が施されたエレキギター。インスタ映えを狙った撮影スポットとして、井波彫刻総合会館(南砺市北川)の一角に8月から誕生したコーナーに並べてある。

 館内にある彫刻師の作品の大半は著作権物で、撮影は不可。一方、これらのギターは係員に声をかければ、手に取ることも可能だ。

 「県内で一番有名な井波彫刻作品かもしれません」と話すのは井波彫刻協同組合の崎田宗孝事務局長(48)。ギターを作ったのは約10年前。それから数え切れないくらいのテレビ番組や雑誌、ギター専門誌で紹介されてきたという。

 「井波彫刻は欄間やお寺の装飾だけではない。若い人にもっとアピールしたい」。自他ともに認めるギター好きの崎田さんが、若手彫刻師らと意気投合し、ようやく組合事業として制作にこぎつけた。狙いはズバリ的中し、井波彫刻の幅の広さや楽しさを伝えている。

井波彫刻のエレキギターは4本。ポーズを決めれば、だれでも名ギタリストの気分が味わえる=南砺市北川で

井波彫刻のエレキギターは4本。ポーズを決めれば、だれでも名ギタリストの気分が味わえる=南砺市北川で

 このギターは格好いいだけではない。ポーズを決めれば、名ギタリストの気分に。だれでも笑顔になること請け合いだ。 (山森保)