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【静岡】北斎サミット概要決定 富士で10月、シンポや市内巡り

ジャンル・エリア : まちおこし | 展示 | 歴史 | 芸術  2019年08月28日

完成した「北斎サミットin富士」のポスター=富士市役所で

完成した「北斎サミットin富士」のポスター=富士市役所で

 江戸時代の絵師・葛飾北斎(1760~1849年)ゆかりの自治体が集い10月19~20日、富士市で開く「北斎サミットin富士」(同実行委員会主催)の概要が固まった。19日に分科会と公開シンポジウムを行い、20日は「冨嶽(ふがく)三十六景」ゆかりの市内3カ所を巡る。

 分科会は「芸術文化」「健康」「まちおこし」の3つ。「芸術文化」は、北斎が岩松院(長野県小布施町)で描いた天井絵の修復に携わり、「北斎ブルー」の色彩を研究する山内章桃山学院大客員教授や、橋本光明すみだ北斎美術館(東京)館長が講師を務める。「健康」は、古武道の流れをくむ療法の伝承者で富士市の小口昭宣さんが講師。各地を巡った江戸期の人の脚力・体力について語る。

 シンポジウムは、「知られざる北斎」の著者で北斎サミットジャパンの神山典士委員長が講演、北斎館(小布施町)館長の安村敏信さん、北斎漫画のコレクターで古美術商の浦上満さんらのディスカッションがある。金原亭世之介(きんげんていよのすけ)さんの「抜け雀(すずめ)」をアレンジした新作北斎落語の披露もある。

 20日の市内巡りは「駿州片倉茶園ノ不二」「駿州大野新田」「東海道江尻田子の浦略図」を描いたとされる場所をバスで回る。

 分科会・シンポは無料で申し込み受け付け中。市内巡りは参加費1000円。9月上旬にも市ウェブサイトに詳細を掲載。(問)富士市シティプロモーション課=0545(55)2958

(前田朋子)