ジャンル・エリア : 岐阜 | 果物 | 特産 2019年08月30日
郡上市大和町万場で収穫されたナシが同町剣の農産物販売所「郡上旬彩館やまとの朝市」に並び、観光客らの人気を集めている。
万場地区では4軒の農家がナシ栽培を手掛けており、現在は果肉が柔らかくて甘味が強い「幸水」を中心に出荷している。値段は大きさにより2個入り700円から3個入り550円ほど。贈答用の箱入りもあり、連日好調な売れ行きを見せている。
籏果実農園の籏春一さん(84)によると、万場地区でのナシ栽培は40年ほど前に始まった。最初は「大和のナシがものになるわけがない」とばかにされたが、農家の努力で良質なナシを育てることに成功。一時は7軒が栽培したという。
「今年は雨に恵まれたこともあり、例年以上においしいナシができた」と籏さん。今後は9月中旬に「豊水」、10月上旬には「あきづき」が収穫期を迎え、旬の味を楽しめる。やまとの朝市は、道の駅古今伝授の里やまと内にある。
(中山道雄)