ジャンル・エリア : まちおこし | イベント | 甲信越 | 鉄道 2019年09月06日
松本市のアルピコ交通など全国の登山鉄道7社でつくる「全国登山鉄道‰(パーミル)会」は、結成10周年を記念した企画を展開している。各社が車両に掲げる「ヘッドマーク」をカメラで撮影するとクリアファイルがもらえ、限定のピンバッジも販売している。登山鉄道の魅力を発信し、互いに乗客を増やそうと手を組んでいる。
「‰」は勾配を示すときに用いられる単位。パーミル会は観光地が沿線にある登山鉄道で2009年9月に結成した。箱根登山鉄道(神奈川県)富士急行(山梨県)大井川鉄道(静岡県)叡山電鉄(京都府)南海電鉄(大阪府、和歌山県)神戸電鉄(兵庫県)が加盟し、アルピコ交通は今年3月に新加入した。
各社は10月30日まで、‰と「10」をデザインしたヘッドマークを車両の前面に掲げて運行している。マーク入りの車両を撮影して指定の駅で駅員らに見せると、先着でクリアファイルがもらえる。アルピコ交通は新島々駅(松本市)で配布する。
各社の車両をデザインしたピンバッチも8月に発売している。アルピコ交通の白地に5色のストライプの入った車両「3000形」のバッジは、いずれも市内の新島々、波田、新村駅で400円で販売。東日本、西日本の両エリアを含む3種類を集めると、抽選で高野山(和歌山県)の間伐材を使ったバッジの台座がもらえる。
アルピコ交通が運行する上高地線松本-新島々駅間の標高差は107メートル。同社鉄道課の穂高恵子担当課長(39)は「登山鉄道は単なる移動手段でなく、景色も楽しめるのが魅力。この機会にいろいろな路線に興味を持ってもらえたら」と参加を呼び掛けている。
(竹内なぎ)