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【岐阜】一色一色に「好き」を込め 弱視の小学生が塗り絵展

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 芸術  2019年09月11日

動物などの塗り絵を笑顔で披露する菱田美和さん(右)、母美歌さん=岐阜市のしあわせおやつ工房ひろがるで

動物などの塗り絵を笑顔で披露する菱田美和さん(右)、母美歌さん=岐阜市のしあわせおやつ工房ひろがるで

 弱視の美濃加茂市加茂野小学校5年、菱田美和さん(10)の塗り絵を紹介する「ひろがるみわのぬりえ展」が11日、岐阜市曽我屋の「しあわせおやつ工房ひろがる」で始まる。日常生活に不便を抱えながら、色鉛筆で創り出した世界に、母美歌さん(40)は「見てくれた人が何か感じてもらえたら」と話す。

 赤、青、黄、ピンク…。市販の塗り絵用紙に顔を近づけ、紙がへこむほど力強く色を付ける。どこへ行くにも100本以上の色鉛筆を持ち歩くという美和さんは「順番に色を塗っていくのが好き」。そう笑って、短くなった色鉛筆を見せた。

 約700グラムの未熟児で生まれ、3歳までうまく歩けなかった。塗り絵は、座りながら楽しめた。海外出張の多かった父隆弘さん(44)が、米国や東南アジアの土産に塗り絵を買って帰ると夢中になった。カバ、キリン、幾何学模様…。挑戦する絵は、どんどん細かくなった。視力は眼鏡をかけて0.3程度だが、美歌さんは「好きなことには並外れた集中力がある」と言う。

 会員制交流サイト(SNS)に写真を載せた。「すてきだね」と言ってくれる人が出てきた。2017年9月、本巣市の服の展示会で塗り絵を飾ると評判となり、その後、大垣市などで計4回の展示会を開いた。

美和さんが色付けしたカバ

美和さんが色付けしたカバ

 今回は、美歌さんが専属デザイナーを務める一般社団法人「ひろがるいえ」(岐阜市)が無添加のグラノーラなどを販売する工房が会場。美和さんが最近4~5年で塗った動物や虫、花など約15点を飾る。

 美歌さんは「感じてほしいのは塗り絵の素晴らしさより、そこにかけた時間や色づかい。『普通って何?』と問いかけているようにも感じる」と話す。

 ひろがるいえ代表理事の真崎(まざき)由宇さん(49)は「今やりたいことを美和ちゃんが無心でやっているのがすごい」と話す。14日と10月5日の午前中は、美和さんも会場を訪れる。

 展示は10月9日まで。営業は水、金、土曜の午前11時~午後4時。(問)ひろがる=058(337)1561

 (神田要一)

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