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【石川】中川画伯 自作の詩も 白山 記念美術館で73点展示

ジャンル・エリア : 展示 | 石川 | 芸術  2019年09月11日

会場に並ぶ中川一政画伯の書=白山市松任中川一政記念美術館で

会場に並ぶ中川一政画伯の書=白山市松任中川一政記念美術館で

 白山市ゆかりの中川一政画伯(1893~1991年)が書いた書などの作品を紹介する秋季テーマ展が、市松任中川一政記念美術館で開かれている。力強い筆致の書27点のほか、絵画や陶芸など46点を展示している。12月1日まで。

 油絵を中心に制作活動した中川画伯は、70歳を超えてから本格的に書に取り組んだ。周囲からの「画家の余技」との声に対し「自分の全力を傾けたものは余技ではない」と講演会で話したという。

 会場には、漢詩や万葉集の歌を書いた書とともに、自作の詩を書いた短冊や額などが並ぶ。同館の徳井静華学芸員は「時間をかけて描く絵とは異なり、書は短時間で書き上げる一度限りの真剣勝負。いずれも全力を尽くして表現に臨んでいたことを知ってもらえれば」と話している。

 入館料は大人200円、高校生100円、中学生以下無料。月曜(祝日の場合は翌日)休館。

 (鴨宮隆史)